同人誌の値段の付け方|相場と原価から決める3ステップ

同人誌の値段は「①1冊あたりの原価を出す → ②何冊売れたら回収できるかで下限を決める → ③ジャンルの相場とキリの良さで調整する」の順に決めると迷いません。当サイトの集計では、B5・本文20ページ・50部の印刷費は中央値で16,070円(1冊あたり約321円)です。最終確認 2026-10-24

ステップ1:1冊あたりの原価を出す

原価は「印刷費(送料・搬入費込み)+イベントの参加費などの費用」を発行部数で割ったものです。印刷費だけで計算すると、参加費や交通費のぶん赤字になりやすいので、イベントにかかる費用も含めて考えます。

条件(B5・本文20P)印刷費の中央値1冊あたり
30部12,200円407円
50部16,070円321円
50部(掲載中の最安)7,740円155円

※ 掲載中の印刷所20社の公式見積もり(税込・送料別)から集計。仕様の前提は各印刷所ページに記載しています。

ステップ2:「全部は売れない」前提で下限を決める

完売を前提に値段を決めると、売れ残ったぶんがそのまま赤字になります。見本や献本に回す部数を除いたうえで、「何割売れたら費用を回収できるか」(頒布率)で考えるのが安全です。

想定頒布率売れる冊数回収に必要な価格100円単位にすると
80%38冊686円700円
50%24冊1,086円1,100円

※ 計算例:50部・印刷費16,070円(中央値)+イベント費用10,000円(仮定)、見本・献本2冊。費用はご自身の金額に置き換えてください。

初参加や新ジャンルで売れ行きが読めないときは、頒布率を低めに見積もるほど赤字になりにくくなります。原価計算ツールでは、自分の費用を入れて頒布率ごとの収支を確認できます。

ステップ3:相場とキリの良さで調整する

  • 表紙フルカラー・本文モノクロのB5本では「ページ数×10円+100円」が昔からの目安と言われます(20ページなら300円前後)。ただしジャンルや判型、少部数かどうかで大きく変わるため、同じジャンルの本の値段も参考にしてください。
  • イベントでは100円単位、できれば500円・1,000円など、おつりが少なく済む値段にすると会計がスムーズです。
  • 少部数では1冊あたりの印刷費が高くなるため、相場どおりの値段では回収できないことがあります。ステップ2の下限を下回らないようにしましょう。

通販・委託で売るときの値段

BOOTHではサービス利用料(5.6%+45円)が、書店委託では販売価格の30%が差し引かれます。イベントと同じ値段のままだと手取りが減るため、通販用の価格を別に考えるか、手取りでも原価を回収できるかを確認しておきましょう。

よくある質問

同人誌の値段の相場はいくらですか?

表紙フルカラー・本文モノクロのB5本では「ページ数×10円+100円」が目安と言われますが、ジャンルや部数で大きく変わります。少部数では印刷費が割高になるため、まず原価と回収ラインを計算してから相場と比べるのが確実です。

原価割れの値段にしてもいいですか?

趣味として赤字を受け入れるのは自由ですが、続けて本を出すなら、想定頒布率で費用を回収できる値段にしておくと安心です。

イベントと通販で値段を変えてもいいですか?

変えて問題ありません。通販・委託は手数料や送料がかかるため、イベントより高めに設定するサークルもあります。書店委託は税抜の本体価格で登録する点にも注意してください。

出典:当サイト掲載の印刷所20社の公式見積もり(各印刷所ページに出典と確認日を記載)/BOOTH サービス利用料改定のお知らせ(booth.pm/announcements/832)/とらのあな サークル様向け取引約款(最終確認 2026-10-24)。手数料や条件は変更されることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

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